第8章 「画像処理」メニュー  
.「高速フーリエ変換」コマンド
  @ 画像のもつ濃度変動を2次元的な空間周波数成分ごとの三角関数的変動に分解すると通常の画像空間では不可能な画像の先鋭化や平滑化、雑音除去などができます。
   このコマンドでは画像を一度周波数領域にフーリエ変換(FFT)した後、周波数領域で目的に合わせて編集し、周波数領域から画像空間領域に逆フーリエ変換(IFFT)して画質の改善を行います。
A 周波数領域では空間周波数軸の原点を中心にすると、中心付近が低周波帯域で外側が高周波帯域となっております。画像中の濃度エッジ成分は高周波成分を多く含みますので、画像を平滑化する場合は高周波成分を削除し、エッジを先鋭化する場合は低周波域を削除します。
   また、FFTは周期的な雑音を除去する有効な手段です。画像をFFT変換すると振幅特性が平行移動不変の場合スペクトルのピークを原点の回りに形成するのでそれらを除去すると周期的な雑音が除去されます。
B FFTではカラー画像はグレイスケール画像に変換されます。コマンドを選択すると「高速フーリエ変換」ダイアログボックスが表示されます。
C 画像は四角形の「範囲選択」状態になっておりますので、マウスで画像上をドラッグしてください。
   範囲は一定の大きさにならないと表示されません、この四角の内側が処理対象範囲となり、ドラッグ移動やそれぞれの角のボタンにより拡大縮小ができます。
   ただし、処理可能範囲はパソコンのメモリ容量と最大表示サイズにより制限され、また範囲の形は最初に表示された四角の1辺の倍数または1/2倍のべき乗以外は指定できません。従って画像全体を選択できない場合があります。
D 画像上でノイズを除去したい部分を四角で選定して下さい。マウスの左ボタンでドラッグ移動すると選択され、変形や移動ができます。また、マウスの右ボタンをクリックすると解除されます。
    次にまず周波数領域に変換するため[フーリエ変換]ボタンをクリックして下さい。選択範囲が黒の背景になり中心から放射状に白点の分布を表示。
E 前述の目的に合わせて周波数領域を編集します。「周波数領域編集」で切り抜く形のうち[矩形]か[楕円]のどちらかを「セレクトボックス」から選択して下さい。周波数領域の画像上でマウスをドラッグ移動することによって範囲を指定してください。
   また切り抜く位置を画像中心とする場合は[中央選択]を選択して下さい、選択すると指定範囲が中心に移動します。
    F [内側削除]ボタンは選択範囲の内側を削除し、[外側削除]ボタンは外側を削除します。周波数領域で一部分を削除した場合は原点を対象基点として相対的な位置が同様に削除されます。
G 周波数領域を編集した後で[逆フーリエ変換]ボタンをクリックすると処理された画像が表示されます。下記の図では周期的なノイズを除去しています。
H 「表示」では「元画像」、「周波数領域」、「周波数編集」(編集した周波数領域)、「処理画像」の4つの画像を選択表示できます。
   
.「特殊効果」コマンド
  @ 画像に特殊な効果を与えます。コマンドを選択すると「特殊効果」ダイアログボックスが表示されます。
A「効果種類」リストボックスでは下記の5種類のフィルターがリストボックスから選択できます。また、フィルターを選択すると同時に画像に処理が施されて表示されます。
エンボス
 
エンボスフィルターを用いて浮彫り彫刻したような画像にします。「エッジ方向」リストボックスでは上下左右斜めの8個の方向性を指定でき、指定方向のエッジを浮き上がらせます。「程度」スクロールバーでは浮き上がりの程度を指定できます。
・ モザイク:
 
画像をモザイク状にします。「程度」スクロールバーで画素の単位を指定でき、その画素単位で画像をタイル分割し、タイル内の色を平均化します。
・ ハーフトーン:
 
画像イメージをハーフトーン表示します。「角度」スクロールバーでハーフトーンの模様角度を指定できます。
ポスタライズ
 
画像をポスターのように表示します。「程度」スクロールバーで色の階調数を指定でき、指定された階調数だけで画像を表示します。
・ノイズ:
  画像に雑音を加えます。「程度」スクロールバーで雑音の多さを指定できます。