第8章 「画像処理」メニュー  
 
 
 
.「空間フィルター」コマンド
@ 画質の改善、特徴を強調、抽出するためのフィルター処理ができます。コマンドを選択すると「空間フィルター」ダイアログボックスが表示されます。
  A 「フィルタータイプ」ドロップダウンリストで使用するフィルターの種類を選択します。フィルターの種類は代表的な22種類を用意し、さらに任意のフィルターを作成することもできます。
B フィルターの種類によってはカーネル次元を変化させることができます。その場合は「カーネル次元」が有効になり次元が3×3〜9×9まで選択できます。
 
    C フィルターの種類によってはエッジ抽出の方向を変化させることができます。その場合は「エッジ方向」ドロップダウンリストが有効になるので、目的の方向を選択してください。
D さらに、フィルターの種類によってはカーネルフィルタの内容を変化させることができます。その場合は「カーネル設定」ボタンが有効になります。
  ボタンをクリックするとフィルターの内容が表示され、各セルにセットされた数字が表示されます。各セルは数字の入力が可能なのでカーソルを目的のセルに移動して入力するとフィルターの内容変更が可能です。
  値を変化させ「OK」ボタンをクリックすると「フィルタータイプ」名が「任意フィルター」に変わります。作成したカーネルは保存や読み込みを行うことが出来ます。
  「カーネル保存」ボタンをクリックすると「ファイル名を付けて保存」ダイアログボックスが表示され、任意の名前をつけて保存することができます。カーネルファイルの拡張子は「*.knl」です。「カーネル開く」ボタンをクリックすると「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示され、保存してあるカーネルファイルを開くことができます。
E 「新規画像」チェックボックスではフィルター処理後の画像を新しい画像として作成するか元画像に上書きするかを選択します。チェックした場合はフィルター処理後の画像が新規画像として作成されます。チェックしないときは元画像に上書きします。
F 「範囲選択」を行ってフィルター処理を行うと、選択された範囲のみの処理が行われ、範囲選択しない場合は画像全体が対象となります。
G 「フィルタータイプ」は下記の23種類のフィルターがリストボックスから選択できます。
  平均値:(「カーネル次元」大きくするほどぼやけた画像になります。)
 
画素の色を平均化し画像にぼかし効果を付けます。単純な平滑化の手法で、より滑らかな画像に変換しますが同時に物体の輪郭など、ノイズ以外の濃淡変化も滑らかにしてしまいます。
・ メディアン:(「カーネル次元」大きくするほどぼやけた画像になります。)
 
隣接画素範囲に含まれる画素の色を中間色にしノイズの除去を行います。エッジなどの画像の重要な情報を損なうことなく特にスパイク状の雑音を取り除くことができます。また、滑らかなエッジに対しては、その形状をそのまま保存する特徴があります。
・ ロバーツ:
 
簡易型のエッジ特徴抽出オペレータで処理速度は速いのですがエッジの方向成分を算出することが難しいです。
グラジエント
 
エッジの勾配ベクトルを利用した1次差分型のエッジ特徴抽出オペレータですが、雑音も強調されます。段階的なステップ型のエッジに有効です。「エッジ方向」リストボックスで水平、垂直、全方向の3種類の方向性を指定でき、指定方向のエッジを抽出します。
・ ソーベル:
 
グラジエントオペレータに基づくエッジ抽出法ですが、雑音の強調を押さえるため重み係数を利用しています。「エッジ方向」リストボックスで全方向、水平、垂直の3種類の方向性が指定でき、指定方向のエッジを抽出します。
  プレウィット: 
   
  グラジエントオペレータに基づくエッジ抽出法でソーベルと同様な処理を行いますが、重み係数が若干異なります。「エッジ方向」リストボックスで全方向、水平、垂直の3種類の方向性が指定でき指定方向のエッジを抽出します。
キルシュ: 
   
重み係数の異なるプレウィットと同様なフィルターを用いますが、フィルター処理後に近傍画素間で演算を行うため、計算に時間がかかりますがエッジの抽出はより強くなります。「エッジ方向」リストボックスで抽出エッジの方向を全方向と上下左右斜めの8種類指定することができます。ちなみに下記のサンプルは上方向からのエッジを抽出しています。