第11章 「ツール」メニュー  
 
 
 
. 「マクロファイル更新」コマンド
@ マクロファイルはバージョン3.0より新しくなり、以前のバージョンと互換性が無くなりました。このコマンドでは、以前のバージョンで作成したマクロファイルを更新してバージョン3.0対応のマクロファイルを作成します。
A コマンドを選択すると「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで以前のバージョンのマクロファイルを選択し、「OK」ボタンをクリックすると自動的に新しいバージョンのマクロファイルを作成します。新規に作成されたファイルは以前の名前と同一の名前になり、以前のマクロファイルは拡張子を「*.BAK」として自動的にバックアップファイルを作成します。
 
. 「環境設定」コマンド
   Image Factoryの環境設定を行います。キャプチャーボードの設定や取り消しや繰り返しの回数、自動範囲選択時の色許容差、処理後の新規画像作成の有無、データの出力先などを設定します。詳細は第3章「Image Factor環境設定」で説明していますので参照して下さい。
 
. 「幾何学計測環境設定」コマンド (Light版は使用できません)
  @ このコマンドでは「幾何学計測」コマンドを使用する場合の対象物の色や、個数、同一ワークと認識する場合の許容誤差の設定などを設定します。この設定が確実に行われていない場合は対象ワークを探すことができない場合があります。コマンドを選択すると「幾何学計測環境設定」ダイアログボックスが表示されます。
A このダイアログボックスでは画像上で対象物を認識するときの設定を行います。本プログラムでは1つの対象物に対してティーチングを行いマクロファイルを作成して異なった位置や回転している対象物または複数個の対象物を計測する場合に、グレイスケール画像を2値化イメージに変換して、面積や周囲長、モーメント位置などを考慮して対象物を特定し、位置や回転角度、数量を確認します。その2値化に使用する「しきい値」をヒストグラムで設定します。一番上に輝度値のヒストグラムが表示され、ヒストグラム上に赤い直線が1本表示されます。
 
B しきい値の設定は測定する対象物が判別できると思われる輝度値を設定してください。設定方法はヒストグラム上の赤い直線をマウスでドラッグ移動するか、ヒストグラム下の数値入力ボックスに数字を入力して[Enter]キーを押してください。赤い直線を移動すると画像が変動する「しきい値」に従って変化しますので確認してください。同時にヒストグラムと画像の関係を把握しておくと次の「エッジ定義」ボタンで設定する場合に目安になります。
     
C 2値化画像ではヒストグラムが「0」と「255」に偏って、赤い直線が真ん中に表示されますので特に操作しないで構いません。
 
D 「対象色」では対象物の色を「暗い」か「明るい」かをラジオボタンで指定してください。対象物が背景画像に対して明るいか、暗いかを判断基準として決定してください。
E マクロで測定する場合、対象物が同じ位置関係であれば、複数個の対象物を同時に登録して、グループとして他の画像上で対応するグループを検索してティーチングした測定点をグループ内で全て測定する機能があります。グループ測定を行う場合、「マクロ登録」時に対象物が画像内に幾つあるかを指定しなければなりません。「数指定」では1つか複数個かを「単数計測」、「複数計測」のどちらかのボタンを選択する事によって指定できます。画像上に連続していない要素が2つ以上あった場合は複数個を選択してください。
F 「ノイズ設定」では対象物を検索するときの許容誤差を画素単位で指定します。「最大ノイズ面積」テキストボックスに対象ワークで面積的に変動があると思われる画素数を数字で入力して下さい。この数字が小さい場合はティーチングワークと測定ワークの面積がほぼ同様になる場合で確実にワークを検索しますが、若干の変動がある場合はこの値を大きくして下さい。マクロで幾何学測定を行った場合にこの数字が小さすぎると対象物を検索することができ無いことがあります。
 
. 「幾何学計測エッジ定義」コマンド 
  @ このコマンドでは「幾何学計測」でエッジ認識による測定を行う場合のエッジを検索する条件を設定します。コマンドを選択すると「エッジ定義」ダイアログボックスが表示されます。
 
A ヒストグラム上でワークのエッジを検索する場合の対象物の輝度値と背景の輝度値を指定します。「エッジ定義」を行うとグレイスケール画像で計測を行う場合、同じ対象物でもエッジによって輝度レベルが異なる場合があり、異なったレベルのエッジを同時に計測することが可能になります。
   この「エッジ定義」は測定するエッジの測定範囲ごとに定義できるので、測定点ごとに設定を変えることができます。また、マクロファイル作成時にはエッジの測定範囲ごとに定義したしきい値を記憶しています。
B 輝度値のヒストグラムが表示され、ヒストグラム上に赤い直線が2本表示されます。それぞれがエッジを検索するときの対象物と背景のしきい値を示しておりテキストボックスに設定値が表示されます。目的のエッジを検索する場合は境の両側と思われる輝度値をヒストグラムの中から探し、2本の線をそれぞれの輝度値の山の中央付近にドラッグ移動してください。2値画像の場合はヒストグラムが両端に偏って表示され、しきい値も自動的に両端に移動して表示されます。
  C 次に設定を変えることによって抽出エッジを選択する例を示します。
  ・ 中間色と黒のエッジを検索する場合:
画像にほぼ3色の集合があり、それぞれヒストグラムで山型が確認できます。低い方のしきい値を黒い部分と思われる山の中央付近輝度値に設定し、中間調の部分と思われるなだらかな山の中央付近輝度値に設定すると目的のエッジが抽出できます。
・ 中間色と白のエッジを検索する場合:
  低い方のしきい値を中間調の中央付近輝度値に、高い方のしきい値を明るい白の中央付近輝度値とすると目的のエッジが抽出できます
 
.「AOI保存」コマンド
  描画ツールで作成したアウトラインデータを名前を付けて保存できます。
 
.「AOI開く」コマンド
  保存されたアウトラインデータを画像に取り込みます。