第10章 「マクロ」メニュー  
 
 
 
.「マクロ登録開始」コマンド
 ImageFactoryのほとんどの機能を1度ティーチングすれば、後で連続的に実行することが出来ます。このコマンドを実行した後に操作を繰り返すと、操作した順番や設定を記憶してマクロファイルを自動的に作成します。
 マクロ実行が可能なコマンドは目次の(マクロ)のコメントがついているコマンドの27種類です。その中の3種類はダイアログボックス表示のみの機能になります。マクロ実行時にダイアログを起動しますが設定は都度実施してください。
次ぎにコマンドの後にマクロ実行時の表示用簡略記号を示します。
1) 切り抜き:#Crop
指定位置で指定範囲の切り抜きを行います。
2) 明るさ、コントラスト、ガンマ:#B.C.G
  明るさ、コントラスト、ガンマの調整をします。
3) 色相、彩度、明度:#H.S.I
  色相、彩度、明度の調整をします。
4) カラートーン調整:#Tone Adjustment
  「全色」「赤」「緑」「青」それぞれの色調整をします。
5) 色分解:#Color Separation
  RGB、CMYKなど5種類の色分解をします。
6) 色解像度変換:#Bit Change
  画素の解像度、パレット、ディザ手法をします。
7) 色解像度変換:#Bit Change
  画素の解像度、パレット、ディザ手法をします。
8) 画像回転:#Rotate
  画像を回転します。
9) 画像サイズ変換:#ImgResize
  設定された画像サイズに変換します。
10) 画像の収差補正:#Correct
  レンズの歪みを取り除きます。
11) 画像の継ぎ貼り:#Merge
        2枚の画像を継ぎ貼りします。(ダイアログボックス表示)
12) グレイスケール:#Gray Scale
  画像を256階調の白黒画像へ変換します。
13) 輝度反転:#Inversion
  輝度値の反転を行います。
14) 疑似カラー:#Pseudo Color
  白黒画像を擬似的にカラー表示します。
15) 線上色構成:#Profile
  記録されたライン位置での線上色構成を出力します。出力が無い場合は記録されません。
16) 3次元表示:#Image3D(ダイアログボックス表示)
  3次元表示のダイアログを起動します。
17) 空間フィルタ:#Filter
  メディアン、ソーベル、ラプラシアンなど22種類のフィルターを選択できます。設定やフィルターの種類を登録します。
18) 特殊効果:#Effect
  エンボスやモザイクなどの特殊効果を与えます。
19) 画像間演算:#Logic & Arithmetic(ダイアログボックス表示)
  AND,OR,XORなどの画像間演算を行います。種類を登録できますが、「対象画像」に選択されている画像のファイル名が表示されますが、「元画像」は手動で選択する必要があります。
20) 背景抽出:#Bkgd
  背景画像のスムージングを行います。
21) 輝度分布の平均化:#Hist Equalization
  輝度分布の平均化を行います。
22) 色抽出:#Color Selection
  赤、緑、青3原色設定、範囲指定を行って色の抽出を行います。
23) 二値化:#Binarization
  グレイスケール画像を2値化イメージに変更します。静的2値化、動的2値化などの種類や設定値を登録します。
24) 二値画像形状解析:#Morphological
  2値画像を対象に膨張、収縮、アウトライン、細線化などの画像処理を選択できます。種類や設定を登録します。
25) カラー領域分割:#Segmentation
  設定された値でカラー領域分割を実施します。
26) 形状特徴抽出:#Counting
  カウント、形状特徴量計測、範囲指定、Excelデータ転送など、このコマンドの全ての機能を登録できます。
27) 幾何学計測:#Geometric Dimension
  点または線間の距離、角度、径、ピッチ間隔の測定、Excelデータ転送など、このコマンドの全ての機能を登録できます。また、出力先へのデータ転送はこのコマンドを登録した場合は「出力」ボタンをクリックしなくても必ずデータの転送が行われます。
28)輝度重心計算
  指定範囲内で輝度値強度の重心を求めることが出来ます。
 
.「マクロ登録終了」コマンド
    「マクロ登録開始」コマンドを実行した後でこのコマンドを選択するとマクロファイル登録を終了し、マクロファイルを作成します。
  このマクロファイルはメモリ上に記憶されておりますので、そのまま実行することも可能ですが、保存を行わないで他のマクロファイルを開くと消去されます。
 
.「マクロ実行」コマンド
  作成されたマクロを実行します。実行方法には連続的に最後まで行う方法とステップ的に確認しながら行う方法の2種類あります。
  確認しながら行う方法は設定値を修正することもできるので、既存のマクロを少し変更するだけで対象物にあったマクロが簡単に作成できます。コマンドを選択すると「マクロ実行」ダイアログボックスが表示されます。
 
    @ 「マクロ実行モード」で実行の方法を選択してください。「連続」ボタンを選択するとマクロファイルに登録されている操作を全て実行し終了します、この場合の各種設定は変更することができません。
A 「確認修正」ボタンを選択すると各コマンドを実行するときに、設定をダイアログボックスで調整しているコマンドは、自動的にダイアログボックスが表示され各種設定を変更できます。
B ダイアログボックス左側のテキストボックスにはマクロファイルの内容が操作の順番で上からリスト形式で各コマンドの簡略記号が表示されます。簡略記号左側に「>」の記号が表示され、「ステップ実行」した場合の現在実行待機しているコマンドを指し示します。初期状態でははじめの行にあります。
 コマンドの簡略記号それぞれをマウスの左ボタンでクリックすると背景の表示が青に変わります。青に表示されたコマンドではマクロを実行した場合に一時停止しマクロのブレークポイントとなります。ブレークポイントを解除するにはもう一度同じコマンドをマウスでクリックすると解除し、普通の表示になります。
C 「実行」ボタンをクリックすると「連続」モードの場合は各コマンドのダイアログボックスを表示せずにティーチング時に設定された値で連続的にコマンド処理を行います。ブレークポイントを設定したコマンドでは処理をそのコマンドで一時停止します。再度実行するには「実行」ボタンを再度クリックしてください。
D「確認修正」モードの場合は「実行」ボタンをクリックすると各コマンドのダイアログボックスを表示してダイアログボックスごとに停止します。ただしダイアログボックスのないコマンドは停止せずに次のコマンドに行きます。表示されたダイアログボックス内では設定を自由に変更することができます。
E 全ての操作が終了すると終了のメッセージが表示されます。
 
F 「ステップ実行」ボタンをクリックするとクリックする度に各種コマンドの実行を1コマンドづつ実行します。簡略記号左側に表示される「>」の記号が1段階ずつ下に移動するので現在処理を行っているコマンドを確認できます。
 「連続」モードの場合は各コマンドのダイアログボックスは表示しませんが、1コマンドづつ実行します。「確認修正」モードでは各コマンドでダイアログボックスを表示します。
G 「初期コマンドへ」ボタンをクリックすると実行中の段階をクリアして初期のコマンドへ実行待機状態を移動します。簡略記号左側に表示される「>」の記号は一番上に移されます。
H 「ブレーククリア」ボタンをクリックすると一時停止を設定したコマンド全てのブレークポイントをクリアします。
I 「終了」ボタンをクリックすると「マクロ実行」コマンドを終了し、ダイアログボックスを閉じます。
J 「確認修正」モードで実行している場合は「幾何学計測」コマンドでは「測定確認」ダイアログボックスが表示され、ティーチングした内容を確認することが可能。
K 1つの対象物に対して「マクロ登録開始」コマンドで登録した「幾何学計測」の測定項目は他の画像にほぼ同じ対象物があった場合に自動的に対象物を探し出し、角度補正してティーチングした点と同じ位置で同じ項目だけ測定することが可能です。
 同様のワークを検索する条件は「ツール」メニューの「幾何学測定環境設定」コマンドで行います。条件が正しく設定されていない場合はワークを検索することができませんので確認して下さい。
L はじめに右図のように1つの対象物のある画像ファイル上で「2線間の角度」や「2線間の距離」、「円の直径」をティーチングします。
 
M 同じ画像でマクロを実行するとExcelのデータは1つの対象物データだけ出力します。
 
N 次に同じマクロファイルをほぼ同様な対象物が複数ある画像上で実行すると、ほぼ同じ対象物を探し出し、同じ測定項目を測定して結果を出力します。対象物が同じという判断は画像を2値化し、面積や周囲長、モーメント位置などを考慮して決定します。
 
  O 「確認修正モード」で「幾何学計測」のマクロ実行を行うと自動的に「測定確認」ダイアログボックスが表示されます。この中のティーチングした項目をマウスで選択すると検出された対象物に測定ウィンドウと測定した線を表示しますので、データそれぞれの確認が行えます。
P Excelのデータはワークごとに列でデータが入力されて表示されます。Excelに入力される順番は対象物の重心位置が画像の上側から入力され、同じ高さ位置の場合は左側から順番に入力されます。ただし大きさが異なった形状が異なる対象物では測定データが正確に出力されません。
 
.「マクロファイル開く」コマンド
   既に作成してあるマクロファイルを開いて実行可能にします。コマンドを選択すると「ファイル開く」ダイアログボックスが表示されるので目的のマクロファイルを選択してください。マクロファイルの拡張子は「*.mac」です。
 マクロファイルが開くと同時に「マクロ実行」ダイアログボックスが表示され、マクロ実行状態になります。一度開いたマクロファイルは新規に作成するか、または別のマクロファイルを開くまで保持されます。
   
.「マクロファイル保存」コマンド
  作成したマクロファイルに名前を付けて保存します。コマンドを選択すると「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。マクロファイルの拡張子は「*.mac」です。
 
 
.「フォルダマクロ処理」コマンド 
  指定されたフォルダ内の画像を全てマクロ処理します。
 
  @ 処理をするフォルダを指定します。
A 実行するマクロを指定します。
B Execlの1Sheetへ全てのデータを出力する場合は、「1Sheet出力」へチェックを入れます。
C マクロ処理を実行する元ファイルを閉じる場合は、「元ファイルを閉じる」にチェックを入れます。
D マクロの実行中に作成されたファイルを閉じる場合は、「作成ファイルを閉じる」にチェックしてください。
E データ出力後にExcelマクロを実施する場合は、\ImgFac\Macroフォルダに保存したマクロを指定してください。
F 保存ファイル名を指定し「実行」を押してください。
Excelマクロの実行は、「付録E.Excelマクロの起動について」をご参照ください。